縄文時代での真菰の使われ方

 古代、おそらく縄文時代、「真菰」は衣食住、すべてにわたって欠かせない存在でした。

 まだ、イネあるいは稲作文化が伝わる前のことです。「真菰」の実や新芽などは食料となり、干した真菰は、ゴザのように、あるいは枕にもなり、蓑笠など様々な生活用品として利用されていました。

 萱ぶき屋根には、実際は萱だけでなく、葦や真菰も使われていますし、ワラ即ち、イネが我が国に入る前は、このように真菰を乾燥したものがいろいろな場面で使われ、生きていく上で必要不可欠な存在となっていたのです。

 その名残なのか、今でも伝統を重んじ、歴史を尊ぶ行事などに真菰は使われ、その後の時代の変遷とともに、手軽にワラが入手できるようになり、逆に真菰が簡単に入手できなくなっても、真菰の位置は揺るがないまま、現代に至っているのです。